愚痴る人は「変えらないもの」に執着する人。時間泥棒に気をつけよう。
口を開けば愚痴ばっかり‥そんな人いますよね。時々愚痴を吐いたほうが良いとは言いますが、いつも愚痴ばっかり吐いている人には要注意です。
今回は愚痴が人に与える影響とその捉え方についてお話します。
愚痴は脳にダメージを与える
感情を溜め込むことはよくないので、不平不満など自分が納得していないことを把握することはとても大切です。しかし、愚痴を人に聞いてもらうことが習慣化してしまうと、愚痴を言う側にも言われる側にも体に悪影響が及びます。
というのは、よく知られていることではありますが脳は「主語を理解できない」からです。愚痴を言った本人は、その時はスッキリするかもしれません。しかしこれは「感情を吐き出したから」スッキリしたのであって「人の悪口を言ったから」スッキリしたわけではありません。
悪口を言った張本人だとしても、脳はその言葉に反応し「自分を攻撃された」と受け止めてしまいます。そして、相手のためにと思い愚痴を聞いていた相手の脳にも同じことが起きます。人の悪口なのに、なんだか自分のことを言われているような気分になったことはありませんか?まさにこれがお互いの脳内で起きているのです。
相手のために愚痴を聞く?
愚痴で繋がる関係は依存を生みます。愚痴を言うこと自体が目的となってしまうと、当人は問題を解決する意欲が湧きません。愚痴れば愚痴るほどに「悪いのはあいつ」を強化していきます。誰かのせいにし続けることで、いつまでも状況が好転することはありません。
「相手のために」と思って愚痴を聞いてあげるという行為は、聞く側がNOと言えない人であればあるほどその人を「愚痴モンスター」に成長させてしまいます。愚痴る側は「自分は弱者だ」とアピールしているため時間泥棒の自覚がなく、境界線はどんどん曖昧になっていきます。
関連記事↓
悩む人と悩まない人の違い
変えられないことをいつまでもぼやくのが愚痴。変えられるものに目を向けるのが相談。
— あお|心の健康おたく (@kenko_otaku_ao) 2020年7月27日
どっちの意識で話すのか?時間泥棒の人が見えていないこと。
愚痴り続ける人は、いつまでも「変えられないもの」に執着し続けています。「アイツさえ変われば」わたしは苦しまなくて済むのに。しかし、アイツ自身を変えることなんてできません。まず、変えられないものを知る必要があります。
一方、愚痴や悩みがほとんどない人は「変えられないものと、変えられるものを理解している」共通点があります。変えられないものは潔く諦め、変えられるものに注力していく。その判断がとても早いのが特徴です。
過去に起こった事自体は変えられないが、過去の出来事の「自分の解釈」は変えられる。人は直接変えられないが、自分のその人に対する見方や接し方は変えることができる。自分に変化をつけることにより、周りに少なからず影響が広がっていくという考えができる人です。
じゃあ、あなたはどうしたいの?
愚痴を言ってはいけないということではありません。感情はその都度吐き出さないとストレスがいつまでも体に残ります。だから、しっかりその都度感情は吐き出すべきです。しかし、いつも愚痴しか出てこない状況というのは「問題は外にはない」というサインでもあります。
自分の中のどんな価値観がそういう状況を作り上げるのか?愚痴ることより、自分の内側を探ることにもっと時間を費やす必要があります。
また、愚痴る人に自分の貴重な時間を費やしている人は「本当にこれが相手のためになるのか?」「相手の自立を妨げてはいないか?」考え直してみてください。
「変わらないことを嘆く集団」の中に身を置きたいのか、「変わることに注力して行く集団」に身を置きたいのか、自分が本当はどちらを選びたいのかについてもよく考えてみてください。
愚痴ったり愚痴られたら、感情を肯定した上で「じゃああなたはどうしたいの?」が有効です。この言葉を常に自分にも人にも投げかけ続けてみてください。置かれた状況うんぬんより「そこからあなたが何を選ぶのか」が一番大切なことです。