マウントをとる人の特徴と意味を知ろう。対策は、土俵に上がらないこと。
リアルでもSNSでもマウントとる人っていますよね。そしてマウントとられた側は、本当に嫌な気分になりますよね。「マウントをとる」とは一体どういう心境なのかについて、今回は一緒に考えたいと思います。
見下すか見下されるか
「マウントをとる」とは、マウントポジション「格闘技で馬乗りになり、相手を攻撃できる体勢になること」が由来となっています。マウントをとる人は「見下すか、見下されるか」しか頭にありません。
これは「上下関係」「競争社会」の中で育った故の意識です。人の上に立つことで「自分は優れている」を証明し優越感を得ています。人に馬鹿にされることがたまらなく恐怖なので、相手を敵認定しファイティングポーズを取ってしまうのです。
競争相手は必要ない
マウントをとる人が迷惑がられるのは、自分の承認欲求を満たすために比較対象で相手を絡めることです。幼い頃に親に「認めてもらえなかった」経験を引きずっています。
アドラー心理学で「優越性の追求」という言葉があります。「より優れた自分」になろうと思うことです。これは、他者との比較ではなく過去の自分との比較により、よりよくする努力のことを言っています。
ライバルはいてもいいのですが、競争相手として意識することはおすすめしません。刺激を与え合う仲であっても、決して競争する必要はないのです。勝ち負けによる優劣が上下関係を生み、相手を無意識に敵認定してしまったり、自分の他者に対する競争意識を高めてしまう危険性があります。
自分を守るために他者を陥れようとしたり、競争に気を取られて自分の人生の本来の「目的」を見失ったり、健全に努力することから離れてしまうのです。
マウントをとられたら
「マウントをとられた!」と思っても、相手の土俵には決して上がらないことです。「ふ〜んよかったね〜」と気持ちに共感し受け流すだけで、「すごいね」があげないほうが身のためです。
マウントをとる人は承認欲求を満たすために生きています。「すごいね」を差し出してくれる人を相手にし、ますますモンスター化してしまうのです。
SNSでも基本的にはスルーでいいでしょう。反応すればするほど「相手がダメージを受けている=自分には威力がある」と勘違いし、比較の標的にされてしまいます。どうにもイライラしてしまう場合は、以下のイラストのように相手を「小人の住人」としてイメージトレーニングする手もあります。相手が威圧してくる場合に有効です。
攻撃された場合は「わたしはあなたとは違う価値観の中に生きています」を毅然とした態度で伝えてみましょう。マウントをとる人たちは「上下関係」の世界しか知りません。「横の関係」を築いている人の存在が眩しく見えたら、その人が変わるチャンスになるかもしれません。
相手のためにも自分のためにも、競争意識から自分を解放し、どんな人とも横の関係を築けるようになると自然と周りに同士が集まってきますよ。マウントをとられたら、自分も誰かにマウントをとってないかな?と振り返ってみてください。