繊細で自滅しがちな人に知ってほしいこと。世の中はグレーでできている。
どうも、あおちゃんです。
日本は世界の中でもトップクラスで自殺率が高く、ここ最近では若年層が目立ってきていますよね。「未来に希望が持てない」と感じている人がとても多いからです。
しかしそれよりもわたしが気になるのは、それによって「自滅してしまう人」がいかに多いかということです。世の中には白と黒では割り切れないことがたくさんあります。
今日は、「思いつめて自滅しがちな人」について一緒に考えていきましょう。
自滅してしまう人の共通点
わたしの父は闘病の末、自分で自分の命を絶ちました。それからずっと、どういう人が自滅に至ってしまうのか考えてきました。そこには共通点がありました。
1)完璧主義、ストイックである
「完璧であらねばならない」がベースで動いている人です。ストイックが行き過ぎて、0か100の二択しかなくなるほど自分を追い詰めてしまうと「100にならない自分はすべてNG」という極端な思考になってしまいます。
中途半端なものを提供したくないという気持ちがものすごく強いです。不完全な自分が許せないと、生きていくこと自体がとても困難に思え苦しくなります。
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2)人に弱みが見せられない
人に甘えることができないため、自分ですべて抱えてしまいます。「強がり」とも言えます。父もそうでしたが「入院して弱った自分を知り合いに見せたくない」と頑なに外面を良くすることにこだわっていました。
そのため、相談できない人が圧倒的に多いです。他力に頼れば何とでもなる問題が、一人でなんとかしようとするため「ものすごく大きな問題」に見えてしまいます。「話を聞いてもらう」だけでも「受け入れてもらえた」と感じ、気持ちは一時的に楽になります。
3)今いる場所がすべてだと思い込む
今所属している組織からはみ出てしまったら、もうこの世の終わりだと思ってしまっています。視野が狭いために、他にも所属先はいくらでもあるということに気づいていません。
いじめで居場所がなくなったら転校しても不登校になってもいいし、仕事で思いつめたら何度転職してもいいのです。何もできなくなったら、一旦何もしなくていいのです。
「自分を守るために避難する」という許可ができていないと、「こんなに弱い自分が悪いんだ」と自己否定に走ってしまいます。
4)役に立てない絶望感、孤独感でいっぱい
「自分は役立たずだ」という思いから、社会からはじき出された感覚になります。「誰もわかってくれない」「迷惑はかけられない」と人にヘルプが伝えられないため、孤独感に蝕まれていきます。
父から最期に受け取ったメールは「ごめんね」でした。その一文で、父がどれだけ「無力な自分」を責めていたかを思い知りました。
白黒はっきりつけたがる人間
上記の共通点をまとめると「白黒はっきりつけたがる人」と言えるのかもしれません。極端な思考になり視野が狭くなっています。そのため「自分にはもうこの道しか残されていない」と早々に判断してしまいます。
そもそもわたしたちはどうして「白黒はっきりつけないと気持ち悪い」と思ってしまうのでしょうか。それは「その悩みから早く解決されて楽になりたい」という気持ちがあるからです。その焦りが引き金となり、ときに思いがけない行動に出てしまうことがあるのです。
世の中はグレーでできている
冒頭でも言ったように、世の中には白と黒では割り切れないことがたくさんあります。人間も「いい人」「悪い人」にきっぱり2分割することはできません。いい人と思える人の心にも必ず闇が存在しており、悪人と思える人の心にも必ず光が存在しています。そうやってグラデーションがあって、バランスをとって生きているのです。
人間自体がグレーなのだから、すべてに白黒はっきりつけようだなんて無理な話です。自分の中には弱い部分もあれば強い部分もあって、できることもあればできないこともある。中途半端な自分がいて、中途半端な事柄もたくさんある。気持ち悪いかもしれないけど、これが事実です。
「世の中はすべてグレーの度合いなんだ」と考えることで、敵意が薄れ自分にも人にも許容する心が生まれます。「白でなくてはいけない」「黒であってはいけない」などと決めつけることなく「そういうこともあるよね〜」が楽に言えるようになります。
グレーは、そんな緩みを与えてくれる寛容で平和な色です。ついつい思いつめてしまったら、白か黒かの極端思考になっていないか考えてみてください。そして、グレーを受け入れて幸せに暮らしている人を探してみてください。
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